Sanctuary Springs

森と温泉が織りなすウェルネス拠点

首都圏から2時間以内の自然が息づく静謐な滞在地

栃木県北部の那須塩原市は、首都圏から新幹線で約1時間、車で約2時間と、優れたアクセスを誇る自然豊かな地域です。雄大な那須岳の懐に抱かれ、多様な泉質を誇る塩原温泉郷や板室温泉といった名湯が点在するこの地は、四季折々の表情で訪れる人々を魅了し続けています。

本事業用地が位置する上横林地区は、広大な那須野が原の平坦部に広がる、標高約300mの扇状地です。
ここは明治期の大規模開拓によって農地として発展した歴史を持ち、現在もその名残であるのどかな田園風景が広がります。自然に囲まれながらも、生活インフラが整備された大規模な開発地が形成されており、週末の「別荘利用」と豊かな環境での「永住」という二つのライフスタイルが調和するコミュニティを育んでいます。

本物件の特徴

本物件は明治以降に開拓された歴史を持つ、クヌギやコナラが豊かに自生する森の中に広がる、約3ヘクタール(30,000㎡)超の広大な売地です。

南北にゆったりと伸びるこの敷地は、今の所有者が別荘地として開発された土地を段階的に買い足してきた経緯があるため、公道を挟んで複数の区画に分かれた不整形地となっています。

しかし、その広大な面積を考えれば、この不整形さは決してデメリットではありません。
むしろ、道路を挟んで区画を分けることで、宿泊エリア、飲食エリア、レクリエーションエリアなど、用途に応じたゾーニングを柔軟に行うことが可能です。これにより、各施設が互いのプライバシーや雰囲気を邪魔することなく、独立した空間として機能する、理想的な配置が実現できるでしょう。

地勢は、那須野が原の特性を活かした基本的には平坦な土地ですが、一部には緩やかな傾斜も存在します。この適度な高低差は、建物配置や景観設計に奥行きと変化をもたらす可能性を秘めているため、ぜひ現地にてご確認いただきたく存じます。

敷地全体が豊かな雑木林に覆われているため、周囲の建物が視界に入ることはなく、完全なプライベート空間を創出することが可能です。そして、この地から望む眺望は格別です。北東方面には、噴煙を上げる活火山、那須岳の雄大な姿を眺めることができ、圧倒的な存在感です。

そして、本物件が持つもう一つの特徴は、敷地内に温泉源泉「智福の湯」を擁している点です。かつて2011年頃までは日帰り温泉施設として利用されていた実績があり、その泉質は「ややまったり、しっとり、ヌルヌル系の微黄褐色の単純温泉」とされています。
利用停止期間が長いため再調査は必要ですが、那須岳の雄大な景色を眺めながら温泉に浸かれば、ゲストにとって忘れがたい滞在価値を提供することでしょう。

事業化アイデア

那須岳を眺める源泉付きの広大な土地で、どのような事業を行うべきか考えてみました。

本プロジェクトにおいて最大の収益の柱となり得るのは、客室温泉を完備したバケーションレンタル(ヴィラ)です。主要ターゲットは、都心に居住するファミリー層や友人知人グループ、新たな日本体験を求めるインバウンド観光客、特に4名から6名の小グループ旅行者です。これらの層は、まとまった人数で宿泊できるホテルや旅館が依然として少ないため、本事業の主たるターゲットとして高い需要が見込まれます。

さらに、約3ヘクタールという広大な敷地を最大限に活用し、各棟に500㎡クラスのプライベートドッグランを併設したヴィラを展開することで、関東圏の愛犬家層に対し、競合を圧倒するほどの優位性を確立できるでしょう。愛犬と共に、誰にも邪魔されない広大な空間で過ごせる体験は、これまでのペット同伴宿泊施設にはない、比類なき価値を提供します。

温泉スパ、そして愛犬家向けといった明確な差別化戦略を高度に組み合わせることで、本ヴィラは季節変動に左右されにくい年間を通じた安定稼働と高い客室単価を実現し、優れた収益性を確保できることでしょう。

3,000㎡を超える本物件のような土地で区画形質の変更により事業を行う場合、開発許可が必要となります。開発許可には、大規模な造成工事やインフラ整備が伴うため、相応のコストと時間を要することが一般的です。
こうした状況を踏まえ、温泉スパリゾート事業は段階的に進められることをご提案します。初期投資のリスクを抑えつつ、市場の動向に合わせた柔軟な事業展開が可能です。

具体的には、第一段階として、高付加価値で生産性の高い宿泊事業を、開発許可が不要な3,000㎡を超えない範囲で着手することです。
プライベート温泉を完備したバケーションレンタル(ヴィラ)のような、コンパクトな規模で高い収益性を目指す事業モデルです。
初期段階で安定した収益基盤を確立することで、その収益を次なる段階の開発資金に充当し、最終的なグランドデザインの実現へ繋げていくことが期待できます。

本物件の広大な森を活用したキャンプ場運営も有力な選択肢です。
キャンプ場は大きな売上は期待できませんが、開発コストと運営コストが低く、バケーションレンタル事業のスタッフが管理を兼任することで、高い利益率が期待できます。本格的なスパリゾート開発までの遊休地活用としても、効率的な収益機会となるでしょう。

次なる展開としてご提案するのが、宿泊客はもとより、一般の方も利用可能な総合的な温泉スパ施設の開発です。

これは、従来の単なる日帰り温泉施設に留まらない、より複合的な価値を提供する施設を目指します。温泉に加え、ヨガやメディテーションといった心身の健康を促進するプログラム、地元の自然素材を活かしたヘルシーな食事、そしてプロフェッショナルなマッサージやトリートメントサービスなどを統合的に提供します。

この総合温泉スパ施設と、既に開業されたバケーションレンタル事業を組み合わせることで、ウェルネスツーリズム市場をターゲットとした、他に類を見ない温泉スパリゾート施設を完成させることができます。

温泉と豊かな自然、多くのレジャーに恵まれた那須塩原

「塩原温泉郷」は箒川沿いに11の温泉地が点在、異なる泉質と歴史を持つ「十一湯」として親しまれています。硫黄泉、塩化物泉、単純温泉など、多種多様な泉質を一度に楽しめる地は全国的に珍しく、湯めぐり愛好家にとっての聖地です。

北部にそびえる那須岳は、春から秋にかけてはハイキングや登山、秋には色鮮やかな紅葉が山肌を染め上げます。ロープウェイを使えば山頂付近まで気軽にアクセス可能。冬はスキーやスノーボードといった雪山のアクティビティを楽しめます。

本物件のある那須野が原は、平坦で広大な地形を活かしたレジャーが充実。
ゴルフ場は複数点在し、緑豊かな環境でプレーを楽しめます。広々とした牧場は、動物とのふれあいや乳製品づくり体験ができるほか、美しい花畑が広がるアリアも人気です。

このように那須塩原は、温泉、自然、レジャーが一体となった、あらゆる世代が楽しめるリゾート地であり、通年で多様な観光客を惹きつけるポテンシャルを秘めています。

まとめるなら、首都圏から2時間内、温泉と自然とレジャーに恵まれた都市型リゾート。
深い森に覆われた3ヘクタールの広大な土地と源泉。湧き出る温泉を活用した宿泊事業や温浴事業に適した場所と言えます。

Sanctuary Springs物件概要

物件名 / Sanctuary Springs
販売価格 / 6,000万円
権利 / 所有権
物件種別 / 土地
所在地 / 栃木県那須塩原市上横林
土地面積 / 33,215㎡(約10,065坪) 
地目/ 山林・原野
現況 / 更地・一部建物あり
温泉 / あり
接道 / 東側・南側を既設道路(42条1項3号道路)と接道
都市計画法 / 3,000㎡以上の土地の区画形質の変更には開発許可が必要
取引態様 / 仲介

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