国土交通省が3月18日に発表しました「2025年地価公示」(2025年1月1日時点)では、全用途の全国平均は2.69%上昇、4年連続の上昇で上げ幅はバブル崩壊以降で最大となっています。
ラグジュアリーリゾートでは、全国で公示地価の上昇トップ100市町村の中からリゾート地をピックアップしました。
全国1位となったのが長野県白馬村。宿泊客の半数近くが訪日観光客、特にその40%を占めるオーストラリア人スキー客からの絶大な人気により、リゾート不動産への投資も活況を呈しています。
3位に入った長野県野沢温泉村も同様に海外のスキー人気により国内外からの投資が活発です。
次に続いているのが、沖縄県の石垣島と宮古島。こちらも外資系ホテルの進出により、ここ近年、地価上昇が続いています。
100以内をみると、インバウンド観光客から人気の北海道、長野県、沖縄県、95位の京都市も含めて4道府県で独占しました。
100位圏外ですが、前年から上昇をしたのが、山梨県の富士河口湖町(0.71%)と山中湖村(0.53%)、静岡県の熱海市(4.7%)や御殿場市(0.3%)、神奈川県の箱根町(2.19%)、湯河原町(0.52%)など富士山周辺のリゾート地です。
関西では淡路島の淡路市(1.35%)が唯一目立った存在です。同じ淡路島でも洲本市、南あわじ市がダウンしているのと対照的です。
関西に近いエリアでは、三重県の菰野町(0.38%)や亀山市(0.52%)が温泉リゾートとして注目を集めており上昇しています。
関東は、千葉県房総エリアの鴨川市(0.24%)、館山市(0.18%)一宮町(0.26%)などが地価上昇しています。
九州は、大分県の温泉リゾート地である別府市(1.98%)、由布市(1.59%)が上昇しました。九州は福岡、熊本の経済が活況で、それに引っ張られる形で温泉リゾートの地価上昇が目立ちます。
インバウンド人気の観光地は、京都以外も岐阜県高山市(5.29%)、福岡市(9.92%)、広島市(3.0%)、群馬県草津町(0.43%)、奈良市(1.89%)などが上昇しています。